導入前に知っておきたい タブレットPOSレジ導入のデメリットとは?

最近では手軽に利用できるタブレットPOSの需要が増加してきており、Airレジが33万3千アカウント、スマレジが5万アカウントを突破したと各公式サイトで公表されています。(2018年3月時点)
これは単純40万近くの店舗でタブレットレジが利用されているということになり、さらにそれ以外にもユビレジやUSENレジといった様々なタブレットPOSレジを提供するメーカーが拡大しているため、実際にタブレットPOS市場規模はどんどん広まっているようです。
今回レジチョイスでは、拡大するタブレットPOSレジ市場の裏側で、導入時に知っておくべき対策、および検討しておくべきデメリット・リスクについて言及してまいります。
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この記事の目次
レジチョイス編集部が目にした、タブレットPOS導入店の実体とは?
これまでレジチョイスでは、タブレットPOSを導入するメリットについて数多くの記事を投稿してまいりましたが、以前レジチョイス編集部員がとある飲食店に来店した際に、驚くような場面に遭遇してしまいました。
レジチョイス編集部の近くにある、飲食店にランチに入ったときのことです。
このお店ではレジカウンターにタブレットが設置してあったため、すぐに『タブレットPOSを導入しているんだな』と分かったのですが、会計をする際にレジ担当の方がなんとタブレット端末をカウンターに放置して電卓でお会計をしていたのです。
レジチョイスではこれまでタブレットPOSの利便性を記事にしてきたからこそ、周辺機器まで導入しているにも関わらずタブレットPOSを使っていないという現状に驚き、思わず店員さんにその理由を伺ってみました。
設定方法が難しくて、そもそも実用までたどり着けない
まず、こちらの店舗で導入したのはAirレジとのことでした。0円で手軽に利用できることを謳ったAirレジには、果たしてどのようなデメリットが隠されているのでしょうか。
店員の女性に理由をヒアリングをした際に、一番に言われたことが『設定を行うのが面倒くさい』ということでした。
たしかに『これまでメニューは基本的に記憶した上で電卓や紙伝票で会計を行なっていた』というような対応をしていた店舗であれば、わざわざシステムにデータの入力・登録をする作業そのものが手間であるということにも頷けます。またそれ以外にも『レシートの設定やメニューのカテゴリー設定、テーブル設定や担当者設定などのを設定することが面倒くさくなってしまった』というお話も聞けました。
ちなみにその飲食店で取り扱っているメニューはそこまで多くは無かったため、実際はさほど面倒くさく無いのではないかと感じたのですが、その代わりに日替わりでメニュー変更を行われているそうなので、メニューが少なくても頻繁に登録し直す必要があるため、変更作業や登録作業が大変だと感じたようです。
簡単そうに見えて意外と操作方法が分かりづらい
同店舗の店員さんに引き続き詳しい話を聞かせていただいたのですが、電卓で計算していたこちらの店員さんは『タブレットの操作そのものが苦手』と仰っていました。
一見すると、スマホやタブレットに触れる機会の多い世代に見えたのですが、機械に対してそれほど興味の無い方であれば普段スマホを使っていたとしても、日常で使うことのない操作に関しては上手く使いこなせない方というのは意外と少なくないのかもしれません。
その店舗では業務改善のために便利なタブレットPOSシステムを導入しようとしたのは良いものの、予算の都合でサポート体制の弱い格安のPOSレジを導入することになり、スタッフへの初期教育ができなかったために起こってしまった悲劇のようです。
通信中に突然フリーズしてしまうことも…
タブレットPOSシステムはiPadを利用するサービスが多いのですが、iPadを契約しているキャリアの通信が居線だけでPOSレジを利用すると、周囲の通信状況次第ではお客様の会計処理を行っている最中にフリーズしてしまう自体に陥る場合もあるようです。
こうなると会計を担当するスタッフは焦りのあまり対応が上手くできなくなってしまい、とくに混雑していたり急いでいる方の多いランチタイムなどには大クレームを生んでしまった経験もあるようです。
そもそも売上データをローカルのデータサーバーなどを設置しないタブレットPOSレジであると、売上データを毎回クラウド環境にストックするために通信する必要がでてきます。その為に、会計時にストップしてしまう危険性があります。
OSのバージョンアップで使えなくなる危険アリ
ここまでがレジチョイス編集部員が目撃したタブレットPOSを使いたくなくなる理由なのですが、それ以外にもタブレットPOSを利用するにあたり確認しておくべき事項として、OSのバージョンアップでPOSが利用できなくなる可能性があることを認識しておく必要があります。
基本的にタブレットPOSとして利用するタブレットはOSのアップデートを自動的に行わないように設定すれば良いので問題は発生しませんが、タブレットをPOS以外の目的で利用している場合、OSのアップデートを誤って行ってしまう場合があります。
その結果、OSのバージョンアップに対応していないためにPOS機能が利用できなくなてしまう可能性があるのです。
この危険性の回避策として、出来る限りタブレットをPOSレジとしての目的以外では利用しないようにすると良いでしょう。
結局タブレットPOSは使わない方がいいの?
ここまでタブレットPOSのデメリット・リスクを紹介してきましたが、決してPOSレジが不便ということはありません。
システムの使い勝手に慣れてさえしまえば、アナログで作業を行うよりも確実に利便性が向上するでしょう。
では、タブレットPOSのリスクを回付するためにはどのようなことをすればいいのでしょうか?
タブレットPOSを上手く使いこなしたいならサポート万全なメーカーを選ぶ
Airレジなどの格安で利用できるタブレットPOSは、大手のレジメーカーに比べるとサポート・保守体制が劣っている場合が多いようです。
POSレジを上手く使いこなせないのではないかと心配しているのであれば、多少の出費が出てしまったとしてもメーカーに初期設定をしてもらったり、スタッフへ対する使い方の落としこみをしてもらうことをお勧めします。
POSレジ利用中にフリーズしてしまうのが心配ならネット環境を安定させる
ネット環境が遅いために発生するフリーズ現象であれば、店舗内におけるインターネット環境を整えてしまえばすぐに問題を解決できるでしょう。現在、タブレットを契約しているキャリアで通信を行っているのであれば、店舗にPOS専用のネット回線を契約することをお勧めします。
また、最近のタブレットPOSの中にはネット環境に接続しなくとも、ローカル環境でデータ保存ができるというシステムも登場しているので、どうしても心配な方はそういった物を選ぶことをおすすめします。
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まとめ

■タブレットのレジ画面は撮影用にデザインしたものです。
便利そうに見えるタブレットPOSを導入する際に、注意しておくべきことを理解していただけたでしょうか。折角店舗における作業効率を高め売上を上げてくれるPOSレジだとしても、このような理由から導入だけしてしまい、その後利用されなければ意味がありません。まずは、上記のデメリット・リスクを認識し対策をシュミレートした上でタブレットPOSを導入することをおすすめします。上記のデメリット・リスク以外にも業種業態や導入するタブレットPOSによっても、注意する点が異なる場合がありますので、レジチョイスコンシェルジュまで御相談ください。
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