モバイルPOSが広がる5つの理由

先日、スマレジ(関連記事「圧倒的な安定稼働率を誇る【スマレジ】は費用対効果の良いPOSレジだった?」)を販売している株式会社プラグラムが株式会社スマレジに社名を変更しておりましたが、こちらの会社のモバイルPOSへの登録店舗数は25,000店舗を達成しております。さらに同じ様に、モバイルPOSサービスを提供しているAirレジのほうでは、240,000アカウントが利用されております。この2社だけでも相当数の店舗がモバイルPOSを利用していることがわかります。

株式会社矢野経済研究所が2014年10月2年前に発表したモバイルPOSレジ市場の予測としては、2014年度は18,800店舗で規模として10億円とされておりましたが現状の市場規模としては導入店舗数から言ってもかなりの数がここ2年で急激に伸びてきていることが分かります。そこで今回はなぜモバイルPOS市場が、ここまで普及しているのかを理由を検討してみました。

価格の低さによる導入障壁の低さ

モバイルPOSレジが普及する前までは、POSを利用できるのは大型チェーン店かコンビニという固定概念がありました。理由としては、導入価格やランニングコストの高さからそのように言われてきておりました。事実、今までのPOSレジの導入コストは何百万円の導入費用とプラス維持費として毎月数万円、もしくはメンテナンスに何十万円というコストがかかりました。そのため、POSレジの有用性を理解していても殆どの店舗でPOSレジを導入することは困難と考え、導入をあきらめる店舗が殆どであったと思います。

 

しかしモバイルPOSが普及し始めたことで、POSレジの概念は大きく変わり始めました。それはモバイルPOSにおいて”モバイルPOS≠高価”であるということです。中には完全に利用無料のPOSレジまで存在しています。この価格の低さから、多くの店舗で今モバイルPOSが導入され利用されてきております。

省スペースによるレジカウンターの有効活用

モバイルPOSは今までのレジとは違い、スペースをさほどとりません。今までは大きなパソコンとパソコンの配線から、ある程度の広さを確保したレジカウンターを店舗に確保する必要性がありました。さらには電話回線等の配線の関係上、電話回線周辺にレジを設置しなくてはならりませんでした。そして”入り口付近=レジカウンター”という店舗デザインにおけるデフォルトになってしまいました。

しかし、今WiFi環境などを利用しタブレット端末だけで対応できるモバイルPOSになったことで、レジカウンターという場所をあまり必要としなくなりました。(もちろんセキュリティ部分を考える必要性はありますが・・・)Apple Storeのように引き出しがキャッシュドロアになるように、POSレジの為にレジカウンターを作らなくてはいけないという概念がなくなり始めました。つまり店舗等を設計・デザインする上で、モバイルPOSを利用することが前提であれば、「レジカウンター」という設計における制限を取り払い自由に店舗を設計することができるようになったのです。そのためか、よくお洒落なカフェやレストランなどを中心にモバイルPOSは利用されてきています。

時代に合わせた対応の速さ

tablet_os

続いては、モバイルPOSが時代に合わせた対応をすることができるということです。具体的には、時代に合わせたアップデートをほぼ無料で更新してくれるというものです。

今までのPOSであれば、利用しているパソコン等のOSのアップデートを行う場合にも費用がかさんでしまったり時間をとられていました。しかし、今殆どのモバイルPOS端末では簡単にOSが自動更新されますし、ソフトが対応していない場合でも、対応した段階で電話などで簡単に、アップデートのサポートが可能になりました。つまり今までは、費用をかけて、時間をかけて時代に合わせたアップデートをモバイルPOSでは費用をかけず、時間をかけずに対応できるようになったということで幅広く利用されているのではないでしょうか。事実、モバイルPOSが導入され始めた2013年~2014年には多くの不具合があったとされていましたが、素早い対応があったからこそ、今多くの店舗で利用されているのではないでしょうか。

固定位置を必要としない柔軟性

さらにモバイルPOSを利用する利点としては、固定位置を必要としないということです。文字通りモバイルで対応することができるということです。具体的にはテーブル会計や店舗などで店員がその場で会計をすることができるということです。つまり「店員=会計所」が成り立つのです。今まで消費者は購入したいものや会計をしたい際にはレジカウンターを探すことが必要でしたが、店員さんが来てくれればその場で会計をすることが可能になったのです。その機能を活用できているのが席数が多い飲食店ではないでしょうか?

またモバイルPOSはスマートフォンやiPodといったポータブル端末と連携していることが殆どであり、それらの端末からでも会計処理や伝票発行・オーダーエントリーができるようになり空間的制約を受けにくくなりました。それによるサービスの向上が見込めるとして多くの飲食店で今モバイルPOSが導入され始めております。

クラウド管理による

tablet_cloud

最後にモバイルPOSが広く広まっている理由として、殆どのモバイルPOSでクラウド管理が出来るという点ではないでしょうか?クラウド管理とは、簡単にいってしまうと、ネット上でPOSレジの状況を管理することができるということです。つまり出張先からでも、多店舗の様子も現地に連絡をいれずとも状況をネットに接続することで確認することができるという点です。

タブレットPOSはこのクラウド管理がより充実してくることで更なる広がりと可能性を持たせてくれます。そして仮に時代が流れモバイルPOSに替わる新しいスタイルのPOSレジが出てきたとしても導入費用がかからなかったモバイルPOSレジであれば、簡単に次のスタイルのPOSを導入することができるのではないでしょうか?