【インタビュー】EC-Orange POSの魅力はその開発スタンスにあった

皆さんは「オムニチャネル」という言葉をご存知でしょうか。ご存知の方も多いかもしれませんが、今回は流通・小売業で今後必須になってくるであろうオムニチャネルの実現をPOSレジを含めた製品・サービス群で支援する株式会社エスキュービズムさんに取材を受けていただきました。店舗運営支援アプリケーションパッケージ「Orange Operation(オレンジオペレーション)」から、流通システム、ECシステム、IoTデバイスまで幅広く提供している同社ですが、今回は同社が提供するEC-Orange POSを中心としたレジについてインタビューしましたのでそのレポートをお届けします。

[インタビュアー/執筆:産賀、写真:竹内、編集:レジチョイス編集部]

スマートフォンにアプリを入れて便利に使うように、店舗運営もサービスを組み合わせて効率化するというトレンド

――まず初めにお伺いしますが、EC-Orange POSの製品・サービスの概要について簡単に教えてください。

Sales and Consulting部門 永井宏和

永井
弊社では、EC-Orange POSがメインではあるのですが、POSシステム以外にもOrange Operation シリーズとして店舗を支援するシステムを開発しており、例えば飲食店であればオーダーエントリーシステムのOrange Handy(オレンジハンディ)を活用したり、お店の予約管理が出来るOrange Reserve(オレンジリザーブ)などのサービスと組み合わせることで店舗の運営支援サービスを提供することが出来ます。小売店であれば発送業務を支援するOrange Gift(オレンジギフト)、在庫管理を担うOrange Stock(オレンジストック)などと連携して業務負担を減らすことが出来ます。その他にも顧客管理やポインシステム構築のためのOrange Club(オレンジクラブ)などを開発・提供しています。

――なるほど、製品・サービスを組み合わせることによって幅広い業種に対応しているということですね。

梅木
はい、POSシステムを中心としてはいるものの、POSレジの筐体にとらわれず、必要な機能を必要なサービスとして付加的に提供しています。ですので、店舗の業種や形態に併せて機能を選び取っていただける製品・サービス構成になっています。

※EC-Orange(ECオレンジ)は、国内シェアNo.1のオープンソースソフトウェア「EC-CUBE(ECキューブ)」をベースとしてカスタマイズされたECサイト構築のシステムパッケージ。

「EC-Orange POSの開発はオムニチャンネルソリューションを実現する上での必然だった」

Client Parner部 梅木研二

梅木
2006年に創業したエスキュービズムが行っていた事業としては、EC(ネットショップ)構築のためのパッケージ製品であるEC-Orangeの開発だったわけなのですが、創業当時はネット通販業界自体が一般消費者への認知及び利用者の拡がりもあって成長していました。そんな時勢もあり、流通・小売業態のEC構築をお手伝いさせていただく中で、店舗側の商品の在庫管理や発送業務上必要になる情報のデータベース化と一元管理の必要性を認識はしていました。これが、EC-Orange POSを開発するきっかけになりました。実はOrangeは果物のオレンジという意味もありますが、Omni-Range(オムニレンジ:全方面に対しての)の略でもあるのです。こういった意味をこめてEC構築パッケージにこの名前を付したわけなのですが、今で言うオムニチャネル※の考え方は創業当初から一貫してエスキュービズムが持っている考え方です。EC-Orangeの設計思想はこのオムニチャネルの概念に根ざしてEC-Orange POSが実際の製品になったのが2011年です。そうなってくると今度はPOS(会計機能)を含め、店舗オペレーションに必要なオーダー、予約(主に飲食店向け)、在庫管理、配送機能(主に小売店向け)をパッケージ化したOrange Operationシリーズをワンストップで提供することになり、さらなる業務の単純化、簡素化を進められる、ということで順次ラインナップを拡充することになったわけです。

※オムニチャネル:顧客との多数の接点を持ち、この接点を活用してセールスやマーケティングに役立てるアプローチ戦略のこと。ECと実店舗での連携や広告を含めた管理が必要なため、データベースの一元管理を含めたシステムが必要になる。

――なるほど、EC-Orange POSは名前にECが入ってはいるものの、ECショップの運営を前提としたものではないということですか?

梅木
はい。「EC-Orange」、「EC-Orange POS」などのEC-Orangeシリーズは店舗に必要な顧客情報やPOSデータ、在庫情報などを一元管理するデータベースシステムを「幹」としたサービスであり、それにぶら下がるECのカートシステムやPOSシステム、在庫管理システムは情報を収集・入力したり、出力・アウトプットする「枝」の役割を果たしています。これが弊社独自の強みであり、店舗の運営支援を点ではなく、面で提供でき、POSレジの大手ベンダーであれば他社製品・サービスを組み合わせなければ提供できないオムニチャネル戦略が提供できます。

やはりワンストップでパッケージ製品を開発しているメリットとしては、必要な機能のみをチョイスして情報システムを構築するのに慣れていない中小規模の店舗様のハードルを下げられるという点があります。大手の小売業であれば異なる会社の異なるサービスを組み合わせて運用する業務に予算を割けるかもしれませんが、中小企業ではそういった予算も人員も無い場合がほとんどです。そういった場合でもエスキュービズムであれば専門知識が必要な業務自体を任せることができ、さらにパッケージ製品として提供することで最小限のカスタマイズで導入が可能なのです。大手企業のオムニチャネル構築だけでなく、そういう意味では中小企業にとってもお役に立てると考えています。

アジャイルで開発を進める店舗運営支援アプリケーションパッケージ「Orange Operation」の価値

――前述のECシステムの構築からの必然としてPOSシステムを含めたサブパッケージを開発したとのことでしたが、開発においての現場の要望や機能設計はどのように進めていたのでしょうか。

梅木
弊社のサービス開発においては、EC構築におけるPM(プロジェクトマネージャー)が、現場で必要とされる機能要望を経験則に従って標準化させ、アジャイル開発の要素を入れシステムに組み込むというフローを採用しており、現場の生の声を製品に活かし進化・深化していくことサービスを心がけています。

――営業担当である永井様にお伺いしますが、EC-Orange POSに関しては、業種や店舗経営意識の点においてはどのようなお客様に支持されているのでしょうか。

永井
やはり規模的には小規模店舗から大手といわれる店舗まで様々ですが、やはり在庫情報の管理を行いたいなどのご要望を店舗側で検討した結果、製品の候補としてEC-Orangeシリーズが挙がってお引き立ていただくなどの経緯や、その他にも今後、多店舗展開を考えられているお客様や新たにECをスタートさせたいお客様などのお問合せが多いですね。無料のタブレット型POSを暫定的に導入していたけれども、EC展開を考えていらっしゃるお客様にお問い合わせを頂いたこともあります。

――なるほど、既にレガシーPOSを言われる従来型POSからタブレット型POSへのリプレイスだけでなく、タブレット型POSからさらに必要とされる機能で別のタブレット型POSへの置き換えも進んでいるとは思いませんでした。ではEC-Orange POSに関しては、これから業務を効率化・多角化させたいお客様にとってはメリットのある製品・サービスであるということですね。本日はありがとうございました。

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