パン屋は商品自動認識、そして現金を触らない時代へ。セミセルフレジにも対応した「ベーカリースキャン」

焼き立てのパンが並ぶベーカリーショップ。トレイにいろんなパンを乗せて、わくわくしながらレジに並ぶといった経験は、だれしもあるのではないでしょうか。しかし、バーコードがついた包装にくるまったパンならともかく、バーコードも何もついていない、パンそのものの商品名や金額を覚えている店員さんってすごいですよね。実際、商品の種類や値段などを覚えられるようなベテランの店員になるまでには早い人でも1か月近くかかると聞いたことがあります。
そんな問題を解決するために開発されたのが「BakeryScan(ベーカリースキャン)」です。このシステムは、パンを画像で認識して、商品名や値段を自動で識別してくれるのです。このPOSレジは、さらにセミセルフレジにも対応したので、時間の短縮にもつながるなど様々なメリットを生み出しています。
今回はリテールテックJAPAN2019にて、BakeryScanが展示されているブースにお邪魔してきました。改めて商品の魅力を見ていきたいと思います。
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パン画像識別システムの特長
ベーカリースキャンの使い方は簡単です。まずパンを乗せた専用のトレイをレジカウンターに置きます。トレイの上部には、パンを識別するカメラの付いた撮影ユニットがあり、これでパンを撮影します。店員がスキャンボタンを押せば、約1秒でパンを識別し、一瞬でレジ入力が完了します。お客様がお支払いしている間に、店員は袋詰めをします。そして支払いとほぼ同時に、商品をお渡しすることができます。
注目すべきは、これらのパンを識別する能力です。同じパンでも、形状が微妙に異なっていたり、焼き色に差があったりしても、正確に識別してくれます。もし間違って認識しているかもしれないパンは黄色の枠で表示され、近い候補のパンが表示されます。正しいパンを選択すれば、その結果がデータベースに蓄積され、識別精度がそのたびに向上していきます。
※公式サイトより引用
ベーカリースキャンはダブルモニター仕様で、お客様にも客面モニターでパンの商品名と値段が表示されます。お客様のほうでもチェックができるので、商品を間違えるリスクがさらに減っていきます。
誰でも即戦力に
人気のパン屋さんで多くの種類の商品を取り扱っているとなると、お店によっては100種類以上ものパンを店員さんは覚えなければいけません。ひとつひとつの商品名や値段を、100種類以上覚えるのは、早い人でも1か月以上、遅い人だと2~3か月はかかるのだとか。こういった教育に時間をかけていくのは、お店側にもやはり負担となってしまいます。また、店員にも当然負担となってしまい、スタッフとして雇われても長続きしないといったお悩みはついて回りました。
しかし、ベーカリースキャンはパンを識別・認識してくれるため、店員がすべてのパンの商品名や値段を完璧に覚える必要がありません。採用したてのアルバイトの方でも簡単なレジ打ちさえできれば、即戦力として活躍してくれるため、教育時間の短縮につながります。
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セミセルフレジ化で時間短縮などメリットも
ベーカリースキャンはセミセルフレジととの連携が開始されています。それでは、セミセルフレジにすることでどのようなメリットが生まれるのでしょうか。
まず挙げられるのは、お会計の効率化です。ベーカリースキャンでパンを一瞬で識別し、レジ入力が終わったら、店員は袋詰めを、お客様はお会計を同時進行で行えます。お支払いが終わったらほぼ同時にお客様に商品をお渡しすることができるのでとても効率的です。
また、人件費削減にも一役買います。従来であれば金銭授受のために、繁盛時では人手がいるといったお店でも、セミセルフレジを導入することによって金銭の授受が不要となるため、少人数で対応ができ、その結果人件費が削減できるといったメリットがあります。
金銭の授受が必要ないという点でいえば、衛生面での心配も無用となります。パン屋さんでは、できるだけ焼きたての美味しいパンを買いたいものですよね。しかし、硬貨などをやり取りするとなると衛生面で不安が生じます。セミセルフレジですとそういった硬貨や紙幣のやり取りはありませんので、とても衛生的に美味しいパンが買えることになります。
他にも時間短縮による効率化で、全体的に売り上げがアップしたという事例もあります。
ベーカリースキャンから派生して生まれた「フードスキャン」
ベーカリースキャンはパンに特化した画像認識レジでしたが、リテールテック2019では派生して誕生した「フードスキャン」も展示されていました。平たく言うとパンだけではなく、幅広い食品を認識する技術になりますが、その仕組みは若干違うものとなっていました。
パンと同様、トレイに乗せたお皿。トレイの高さに対し、器と食品の高さを図り「そこに食べ物がある」ということを認識します。さらに、お椀には様々な食べ物が乗っていますが、同じ器でもその内容を判別するというものです。
自動釣銭機やキャッシュレスとの連携で、セルフ定食が実現できます。社員食堂にもぴったりのシステムと言えるのではないでしょうか。
まとめ
ベーカリースキャンは画像認識技術をレジ精算に応用する、世界初の試みで誕生した製品です。形や色がよく似たパンも、一瞬でしっかりと識別してくれる上、使っていくうちにどんどん学習していく機能もあるので、経験の浅い店員でも、スピーディかつ正確にレジ対応ができます。こうした画像認識技術は、日々進化を遂げています。
また、セミセルフレジに対応したことによって、さらに時間の短縮や効率化、売り上げアップといったメリットも生まれました。何より焼きたてのパンを、現金で触った手でやり取りするという衛生面の課題がクリアにされたのは、美味しいパンを安心して食べたいお客様からすればとても嬉しいへポイントなのではないでしょうか。
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